日欧の規格統一連携は良い意味で日本らしくない取り組み

2014.07.03ニュース,社長日記
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昨夜焼き肉を食べてにんにく臭が残っています。(良い意味で)
にんにくサガリが美味しいお店 馬力屋。 チャーハンも独特な味で美味しかったです。

さて、今朝の日経記事が大変興味深かったので、ブログにしようと思い立った次第です。

 

日欧は2日、ブリュッセルで専門家会合を開き、(1)燃料電池車(2)医療・介護ロボット(3)化学物質の管理(4)鉱物の登録制度(5)個人情報の取り扱い――の5分野の規格や規制を統一する方針を確認した。5分野はいずれも企業から規格統一の要望があり、来年春までに具体案をつくる。規格の国際標準化も日欧共同で進め、米国やアジア市場にも広げたい考えだ。

日EUが規格を統一 燃料電池車や医療・介護ロボ 日本経済新聞 電子版

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF02H06_S4A700C1MM8000/

 

ある意味で日本らしくない、スタンダードを獲りにいく素晴らしい取り組みです。
規格や規制の統一化により両市場で共通製品の販売が可能となり、量産が可能となります。
結果最終製品の単価は下がり、消費者にとってメリットがうまれるので競争も進み医療分野・燃料電池界隈で技術革新が進むことにも期待ができます。

日欧規格統一

 

非関税障壁を取り除く規格統一化の動き

FTA、EPAなどの通商政策も、自由な貿易が保証されるわけではなく、
非関税障壁の一つとして、各国の規格の相違が問題として残ります。各国の規格が存在したままでは自由な貿易は事実上阻害され量産や技術連携は難しいままです。

今から20年ほど前、TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定。Agreement on Technical Barriers to Trade/1995年1月発効)によって加盟国では国際規格に原則として合わせることが合意されました。
各国の規格を国際規格に統一することによって、国境を超えた物流を自由にする目的です。

これまでJIS、ISO等の規格が一致していなくて良かったのが、整合化が求められるようになったんです。
押し寄せる国際規格化に速やかに対応しなければ産業や消費者に大きな損失を与えるような事態となっていたのが今までです。

TBT協定原文
http://www.wto.org/english/tratop_e/tbt_e/tbtagr_e.htm

 

wto-tbt-guide02[1]

 

 

EUは以前よりEU規格を国際規格とし、世界の市場を獲っていくと表明していました。

企業戦略にとっても”標準”が極めて重要な意味を持ち「標準を制する者が世界市場を制する」時代となっていく今後においては欧州の狙いは至極まっとうな戦略です。
米中の接近に対し、日欧の連携はこれからの標準化戦争の口火となるのかもしれません。

日本では今まで後塵を拝してきた国際標準化への主導権握りですが、今回の取り組みを機にルールメイカーとしてEUと共に世界標準を牽引することができれば、急伸するアジア市場で行われる市場競争で優位性を得ることができるでしょう。

高品質、高性能が勝てるとは限らないのが標準化、規格統一の特徴なので、国家間・企業間でコンソーシアムを組み、先手を打つことが競争の肝となるのではないでしょうか。
まずは日本が優位性を保つ各分野からスピーディーに話を進めて欲しいです。
そして日本のガラパゴス的”ものづくり”脱却の契機となる動きであると期待したいです。

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この記事の投稿者

川路 博幸

川路 博幸 代表取締役 googele+ facebook twitter

人生万事塞翁が馬。長いフリーター期間を経て2006年、(株)川路蒼藝舎を創業。客に媚びない強気姿勢に定評があります。ここ数年、サボっていたので今期は腰を据えて会社経営に取り組みます。最近ヘルニアがヤバイです。腰。

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